フライス盤の構造
フライス盤は、大まかに以下の部門で構成されています。
主軸頭 |
主軸を備え、モーターから主軸に動力を伝達する働きをします。 |
主軸 |
切削工具を取り付ける軸です。 |
コラム |
モーターや送り機構(歯車)の全部または一部を内蔵し、フライス盤を支える柱の役目をします。 |
サドル |
テーブルを支える役割をします。 |
ベッド |
フライス盤の最下部に位置し、フライス盤本体(主にコラム)を支える土台です。 |
ニー |
テーブル及びサドルを支える基礎となる場所で、サドル及びニーを送るためのモーターや駆動ねじなどが収納されています。 |
各種フライス盤の構造は次のようになっています。
◇立形フライス盤
◇横形フライス盤
◇門形フライス盤
★基本情報資料(PDF)
@立形フライス盤
主軸が垂直方向になっているものを「立形フライス盤」といいます。
一般的にフライス盤は立形が主流です。立形のフライス盤には、大きく分けて2種類あります。主軸頭が切込み運動を行い、テーブルが前後左右に動く「ベッド形(主軸移動型)」と、主軸頭が固定された「ヒザ形(主軸頭固定型)」があります。ヒザ形には、主軸頭が前後に動く「ラム形」があります。
<ベッド形>
主軸頭が上下に動き、テーブルが前後左右に動くものを「ベッド形」といいます。「ヒザ形」より剛性があり、同じ製品を大量に作る場合には「ベッド形」が適しています。
<ヒザ形>
フライス盤の中で最も汎用な機械が「ヒザ形」です。上下に運動するニーに支えられたテーブルが上下に動きます。 |
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A横形フライス盤
主軸が水平になっているものを「横形フライス盤(横中ぐりフライス盤)」といいます。横形は溝入れ加工・切断加工に優れており、立形で行えない深穴加工に適しています。また、板状の工作物の側面加工は横形でなければ出来ません。 |
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B門形フライス盤
フライス盤の中でも、自動工具交換装置(ATC:Auto Tool Changer)などを装備したマシニングセンタ(以下MC)と呼ばれる複合機が主流となりつつあります。そのMCには立形、横形だけでなくコラムが門形をしたフライス盤もあります。この門形フライス盤は、使用する工具の仕様によってはテーブルに面した部分以外の五面を載せ換えなしで加工することができます。 |
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